【イベント後日談】REDAのオーダースーツづくりに密着!(完成編)
■ はじめに
TIPSでは、ファッション業界のサステイナビリティをリードするイタリアの生地メーカー REDAの日本法人 REDA JAPANと連携し、サステイナブルファッションについて発信しています。今回は、10月18日にREDA JAPAN 代表取締役の上野様をゲストに迎えて開催したオンラインイベント『ファッションから考えるSDGs 〜REDAから学ぶサステイナブルファッションとは〜』で行ったクイズ企画の優勝賞品であるオーダースーツが完成したということで、スーツの受け取りにTIPSメンバーの井上と森口が同行してきました!
■ 千野さんのコメント
このような機会をいただきありがとうございます。就活しているなかでSDGsに興味を持ち、オンラインイベントに参加しました。こうして、実際にREDAのウールで作られた生地を使ったオーダースーツをつくっていただいたおかげで、オーダースーツやウールの良さや魅力を体感することができました。今後、自分の進んだ先の業界でも学んだことを意識していきたいと思いますし、また、何らかの形で学んだことを発信していきたいと思っています。
■ 『地球に優しい』オーダースーツ
皆さん、オーダースーツが地球に優しいことを知っていますか?かっこいいだけではないんです!今回、上野さんから改めて、オーダースーツが地球に優しい理由を教えていただきました。
1つ目は、資源を必要以上に使わない・無駄にしないことです。オーダースーツは、その名の通り『受注生産』なので、必要な時に必要な分だけ作られます。スーツは普段着に比べて着数が少なくて済むため大量生産をする必要がなく、オーダースーツを選べば売れ残って捨てられてしまうこともないので、無駄な生産や処分をすることはありません。
2つ目は、普段着のように毎日洗わなくていいことです。スーツは基本的に頻繁に洗う必要がありません。クールビズが普及し、職場でもカジュアルな服を着る人が増えていますが、スーツを選べば日々の洗濯を減らし洗濯から発生するマイクロプラスチックを減らすことが出来るのです。また、ウール生地のスーツであれば抗菌・防臭力が備わっているだけでなく、洗濯をしてもマイクロプラスチックは発生しません。
サステイナブルな衣服として『スーツ』を見直したいですね!
■ 普段着に『サステイナブル』を取り入れる argo
上野さんは、新たに「argo」というアパレルブランドを立ち上げました。
なぜ「argo」を立ち上げたのでしょうか。
「本物のサステイナブルなファッションへの転換」を訴えても、アパレル業界はなかなか変わりません。それは、多くのアパレルが化学繊維を利用した大量生産・大量消費による低コスト化の仕組みに頼っているからです。そこで「algo」というブランドを立ち上げて、サステイナブルなファッションが消費者に受け入れられた実績を作れば、他のアパレルもサステイナブルな視点を取り入れて、既存のビジネスを見直すことができるのではないのかと思いました。
「algo」の活動によって、アパレル会社が1つでも「本物のサステイナブルなファッション」を取り入れることを目指しています。
そして、「algo」の運営をすることで多くの消費者に「サステイナブルなファッション」の大切さを直接発信していきたいと思います。
■ 編集後記
- 森口:はじめての取材で緊張しましたが、直接企業の方とお会いして、生の声が聴けるのは貴重な経験でした。これからより多くの視点から「SDGs」について学び、一人でも多くの人に発信できたらなと思います。
- 井上:上野さんは環境負荷の高いファッション産業に対して、本気で考え取り組んでらっしゃいます。上野さんを始め、本気で取り組んでいらっしゃる方をTIPSでも取り上げ、サステイナブルファッションとは何かを問いかける発信を今後もしていきたいです。
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